東洋医学の用語でよく耳にする「木(もく)・火(か)・土(ど)・金(こん)・水(すい)」は、それぞれが支え合い、助け合い、繋がっていることをあらわしています。
特に、循環している様子が興味深いところです。
今回は、「木」から始まるストーリーを紹介します。
「木」は、自然界の木を指します。木々が擦れ合うことで火が生じます。
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「火」は、木々を燃やし、燃え尽きた後は灰となり、土が生まれます。
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「土」のなかから、鉱物が発見され採掘されます。金属(金)の誕生です。
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「金」と、空気中の水蒸気とが結びついて水滴が生まれます。水の誕生です。
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「水」のおかげで木が成長します。
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再び「木」へと戻ります。
この循環が示すのは、すべてが支え合い、助け合っていることで自然界が維持されているということです。
漢方医学では、「木」は「肝」、「火」は「心」、「土」は「脾」、「金」は「肺」、「水」は「腎」と対応付けられます。
つまり、私たちの臓器とも連動しているのです。
自然から離れた不自然な状態では、体調が崩れるのは当然のことです。
私たちも「天然物」であり、自然とのつながりが欠かせません。
だからこそ、自然について深く考え、自然とのつながりを意識し、行動することで、より健康的で豊かな生活を送ることができるのではないでしょうか。