2023年5月24日

「五色五臓説に基づく食事の重要性」

漢方医学では、五つの色についても重要視しています。
「青」「赤」「黄」「白」「黒」がそれです。
面白いことに、それぞれの色が入っていく臓腑も決まっているんです。

 

青は肝と胆、赤は心と小腸、黄は脾と胃、白は肺と大腸、黒は腎と膀胱に作用します。

 

たとえば、わかめやひじき、黒ごまなど黒いものが髪の毛にいいよと耳にしたことがあるかもしれません。
髪の毛は腎がつかさどっているため、腎の氣を増すことを考えていきます。
先ほどの組み合わせ表を見ていただくと、黒い色の食べ物を意識していただくことで、腎すなわち髪を強化することができます。

 

皮膚炎、鼻炎、喘息の方は、砂糖や小麦、牛乳などを控えてと耳にすることがあると思います。
肺、大腸、皮膚には白いものが行きます。
精製した白い飲食物の大量摂取はアレルギーをお持ちの方には向いていないといわれるのは、この色の理論とも合致しています。

 

いろいろ食べようねという語源は、「色々食べようね」。
つまり、色とりどりに5色を幅広く食べようねということなんです。
偏った色だけを適量以上に食べすぎることは、病気を作っているようなものです。

 

前回の5つの味の必要性と同様に、普段あまり食べない色を意識していただくことで、栄養素をまんべんなく摂取することができて、過食防止につながると考えています。

 

自分の体に見合うちょうどいい量で、いろいろ食べていきましょう。