2023年6月21日

「感情と臓器の健康」

私たちの感情と身体の健康は密接に関連しており、気づかないうちに感情が特定の臓器に影響を与えていることがあります。

 

漢方医学では「怒」、「喜」、「思」、「憂」、「恐」、これら5つの感情を「五志」と呼んでいます。

 

怒りの感情は、「肝」に、
他人の不幸を喜ぶ感情は、「心」に、
思いつめると、「脾」に、
憂うつな感情は、「肺」に、
恐怖の感情は「腎」に、
それぞれ関連してダメージを与えます。

 

例えば、悩み続けることは「脾」にトラブルを引き起こし、この影響が連動している胃に不調や痛みが現れることもあります。
また、子供にとってお化け屋敷の恐さは、腎臓や膀胱に影響を与え[おもらし]といった現象を起こすことがあります。

 

これらの事例からわかるように、不調や病気の原因には、自身では気づいていないかもしれない感情が関与している可能性が考えられます。

 

当店では問診で遠い過去の出来事や思い出などをお聞きすることがありますが、それは原因の発見や治療の手がかりを見つけるための重要なプロセスです。
過去の出来事や感情を振り返ることで、潜在的な問題や関連性を明らかにし、適切な対策を取ることができるのです。

 

ご自身の感情を意識し、適切なケアをすることで、心身のバランスを取り戻し、健康な生活を送ることができると考えております。