漢方医学において、野菜が特定の臓器と関連付けられ、季節によってそれらの野菜を摂ることで健康をサポートできるとされています。
「五菜」と呼ばれる野菜があります。
・にら(韮)は「肝」に連動
・らっきょう(薤)は「心」に連動
・アオイ(葵)は「脾」に連動
・ネギ(葱)は「肺」に連動
・豆の葉(霍)は「腎」に連動していると考えられています。
今回はその中でも秋に関連する野菜と健康についてお話ししましょう。
現在、暦の上では秋であり、秋は乾燥した季節です。
この時期、肺や喉の乾燥に注意が必要となり、肺や呼吸器系を潤す野菜の代表はネギです。
風邪をひいたり喉の痛みがある際に、ネギを摂ることが良いと言われています。
また、ネギを首に巻くことで風邪やのどの痛みが早く治るという言い伝えもあります。
これには一定の科学的根拠があり、ネギには健康に良い効果があることが知られています。
特に、ネギの白い部分である「葱白(そうはく)」は漢方薬としても利用されています。
風邪をひいた後にネギを摂るのではなく、普段から食事にネギを取り入れて未病(病気になる前の状態)を予防する考え方が有効です。
さらに、季節に合わせて特定の食材を摂ることも重要です。
例えば、銀杏(ぎんなん)は咳止めや喘息予防に効果があるとされています。
自然界は私たちに必要な食材を必要なタイミングで提供してくれるのですから、本当に不思議です。
季節と食材の連動を考え、バランスの取れた食事を心がけることで、日々の健康をサポートしましょう。
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