2023年9月13日

『五臓と五悪(五気):季節と健康の微妙な調和』

私たちの健康は、自然環境の変化と深く関連しています。
漢方医学では、「五臓」と「五悪(五気)」という概念があり、私たちの体と自然環境の調和を説明しています。

 

「五臓」とは、肝、心、脾、肺、腎の五つの主要な臓器を指します。
「五悪」とは、自然界の風、熱、湿、乾燥、寒さを指します。
五臓は五悪に影響を受けやすく、五季(春、夏、土用、秋、冬)とも関連しています。
これらの臓器は、自然界の風、熱、湿、乾燥、寒さに影響を受けやすく、それぞれ特定の季節と関連しています。

 

風は「肝」に影響を与え、春には筋肉痛やけいれんなどを引き起こしやすくなります。
夏は熱邪で「心」が影響を受け、秋は乾燥した空気から「肺」が影響を受け、冬は寒邪で「腎」がやられやすくなります。

 

現在は秋であるため、「燥邪により、肺がやられやすい」季節と言えます。

乾燥が原因で皮膚のかゆみ、のどの痛み、空咳、鼻炎、ぜんそくなどに注意が必要です。

 

そして、冬に向けて寒邪を見据えることも大切です。
寒さによって血流が滞るため、むくみ、こわばり、痛み、しびれなどが起こりやすくなります。肩こり、腰痛、リウマチ、膀胱炎なども悪化しやすくなります。

 

したがって、季節ごとに体調に合ったケアが必要です。
湯舟につかる、首、手首、足首を冷やさない、体を冷やす飲食を控えるなど、日常生活でできることがあります。

 

私たち自身も、衣類を調整するように、季節の変化に合わせて生活習慣を調整することが大切です。

 

春夏の陽気から秋冬の陰気への移り変わりを意識し、健康を維持するための調整を行いましょう。
五臓と五悪の考え方は、私たちの健康を促進し、季節の変化に適応する手助けとなります。
自然界と調和し、体と心のバランスを保つことが、健康な生活の鍵です。

 

 

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