2023年9月27日

『季節と五肉：漢方医学からの食事の知恵』

食事においても季節や体の調和を重視する漢方医学。
お肉においても、季節と体の臓器と連動しており、それぞれにおすすめの季節があります。

鶏、羊、牛、馬、豚、犬、猪などの7つの肉を「五肉（五畜）」と呼びます。
※種類と五行の配置には所説あり、今回はこれら7つの肉を全て明記し取り上げさせていただきます。

・鶏・犬は春の五肉であり、「肝」に入る
・羊は夏の五肉であり、「心」に入る
・牛は土用の五肉であり、「脾」に入る
・馬・鶏は秋の五肉であり、「肺」に入る
・豚・猪は冬の五肉であり、「腎」に入る

現在は秋の季節ですので、馬肉や鶏肉がおすすめされます。
鶏肉は体を温める性質を持つと言われていますが、馬肉は少し冷やす効果があるとされています。
そのため馬刺しを、ネギ、にんにく、タマネギなど温める薬味と一緒に摂ることは理にかなっています。

現代では、保存技術の進歩やネット販売の普及により、さまざまな食材が手に入りやすくなりました。
各種肉には独自の香りや味があり、好みも個人差が大きいことから、季節に応じて様々な肉を取り入れることは、体を活性化させる一つの方法と言えるでしょう。

食事は私たちの健康に大きな影響を与えます。
漢方医学の知恵を取り入れ、季節に合った食材を楽しむことで、体と心の調和を保つ手助けとなるかもしれません。

自分の体と向き合い、食事を通じて健康をサポートしましょう。